甲賀 空き家バンク 福井家の印象

また乗り過ごしてしまって、甲賀駅を通り過ぎた。

近いとのことで、一駅先で降りたその駅に不動産屋が来てくれた。

福井家は1600年代からそこに住んでいたという記録があった。

まず仏壇に手を合わさせていただき、拝見した。

さし鴨居が太く黒く美しかった。外はベンガラだった。

しかし補修箇所が多すぎて、とても690万では高いと感じた。

立て付けの近江箪笥があったが、それほど趣は無かった。その他の建具、写真だと

格子が古そうにみえた仕切りの戸が昭和中期以降のものだった。土台が崩れていた。

それゆえ傾きがあった。

風呂周りもリフォームが必要。風呂もキッチンも、湯沸かしはボイラー。

キッチンは壊滅的。

 

日当たりは良いのか悪いのか、雨天のためよくわからなかったが、良さそう?

 

セカンドハウスとして一部を使うならいいかもしれないが、駅からは車で40分くらいか。

違い鷹の羽の家紋が家の漆喰に彫られていた。二階のお蚕部屋は封鎖。土蔵は二階に昭和中期のもの。不思議と古民家は中身は昭和中期のものであふれている。しかし、一つ面白いのは火縄銃があった。象嵌で桜が入っていた。これだけは幕末くらいの空気を感じた。他は農機具、明治期の大量の収穫籠。

 

昭和30年代くらいに見えるお菓子屋さんをしていたときのほぼ剥離した看板もあった。

恐ろしい残置品の山だった。これを見ると、私のあの家のものはまだ2トントラック7台らしいので、ここの大変さに比べたらちょろい!はず!と勇気をもらった(笑)ここは大変だろうなあ…。残置品の処理だけで150万以上いくだろう。

どうでもいい感じのお庭。ただ立派なだけのどうでもいい感じのお庭のいかに多いことか。全く心に来ない。

今の賃貸はいかに心を配り、大切に扱い、良い趣味とセンスで建てられているかを思い知った。

 

くみ取り式の屋外の男女トイレがあり、使用禁止。

とにかく増築に増築を重ねて最盛期は10人以上住んでいたのではないだろうか?と思われる。商家っぽい農家に見えた。

 

 

良い点…屋台骨がしっかりしていそう。白と黒とベンガラが綺麗。雰囲気の良いところはある。収納はいっぱい。自然がいっぱい。良い雰囲気のところはある。土間に残っていた格子は古くて良いものだった。

 

 

悪い点…キッチンと水回りが壊滅で暮らせない。床の傾きや畳の痛みも激しい。

良い部分もあるがリフォームしないと危険な場所も多々ある。さらに使えない場所が多い。(汲み取り式トイレなど)

駅から遠すぎる。

町会費が毎月3000と、地域のナントカ費が30000万というさらに草刈りのボランティアの義務や会議。