古民家探し あの家にみんないた

家の整頓の段取りと同時に
新しい家さがし
古民家を考えている

整頓の本を読みながら眠ってしまった


私は実家にいた

お父さんもお母さんもいた




父も母もそれぞれ思い出の物を見たり出したりしていた


父も母も泣いていた あるいは泣くのをこらえていた

私は母を抱きしめる必要はないなと思ったけれど 何かとても辛そうだったので抱きしめてあげた


セキセイインコまでカゴの中で生きていた

セキセイインコを抱きしめた
暖かかった柔らかかった



私は生きていたインコを抱きしめて
餌も水も無なかったのに生きていたんだね
かわいそうに と 言っていた


嬉しそうに スリスリと寄ってきた


弱っていたので脱脂綿に含ませて水を飲ませた

本当に安心したように丸くなって私の手のひらの中に収まった
ふわふわで暖かかった



お父さんが仏壇の灰を サクサクしていて

お線香をあげて 鐘を鳴らしたら

「 錆びて音が鈍っている」という
実家の仏壇の一番綺麗にしてあるところなので実際には錆びていないのに夢の中ではなぜか錆びていた


夢の中で 私が 掃除をしたら仏壇の鐘がとても良い音を立てて
チーンと鳴った

いよいよここともお別れか、と
みんなで一緒に話した


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新しい器として 空き家物件と古民家を見ている

きっとその家にも色々な思いが詰まっている色々な人たちが暮らしていた 想いと夢と愛情と悲しみと

そのご家族もその家で亡くなったのかもしれない
私の父だって家に帰りたいと 入院中ずっと言い続けていて最後は家で死にたいと言っていた

家というのは 人によっては そういうものだ

私はこれで帰る家はなくなる
私は孤独死かあるいは
ベルトコンベアに乗せられて最後
知らない病院で無縁仏になるのか


浄光寺のお寺さんが言ってた通り 死んだらおしまい 生きている間に 楽しまなければいけない

次の家は私のついの住処になるのだろうか


実家という思い出の塊と心中しようということも夢見たけれど
私はあそこを卒業して 次の土地に行きたい それをみんな許してくれると思う 喜んで送り出してくれると思う そう思うことにした