ペットボトル置き去り事件

2週間に1度ペットボトルの日があるが 2回連続で私のものだけ置き去りにされていた。
ペットボトルと同じ日に回収する
不燃の小物のところに 追いやられていた。 当然不燃の小物の業者は持って行かないので
ゴミ捨て場には毎回私のペットボトルだけがポツンと一つ残されていて、恥ずかしいので 急いで家の中にしまう。
その繰り返しだ。


他の人の物は毎回持って行ってもらうのに
今回は2回連続で置き去りにされ、1ヶ月分蓄積してしまった。
他の人の出し方と何が違うかと言うと私は ラベルを外して中身を洗ってキャップをはずしてぺったんこに潰して 出している。 さらにそれらを収納した袋に 付箋を貼って 『ペットボトル』と油性ペンで書く。

これはもう癖になっているからしょうがない。 ペットボトルが空になるともう無意識にそうやってしまう。 父親はよく バキバキと踏んで ぺたんこにしていた。 亀有だけの風習なのだろうか?


この地域の他の人はフタもラベルもつけっぱなしだし、洗ってもいないし 潰してる人は一人もいない。


たぶん本来は私のように出した方が ゴミの仕事の人には良いはずなんだけれど、
大勢の人がそうじゃないから私の物がペットボトルと みなされないことがあって、置き去りになる確率が高い。 『ペットボトル』とわざわざラベルを貼っているのがいけないのかもしれない。 なんだか不燃の小物っぽいから 見間違えられてしまう確率が高いのだろうか。


さすがに蓄積したのでゴミの業者に電話したところ 見落としてしまったと思う、という。

出し方については 私のやり方が悪かったのかと一応確認をしたところ 、
百点満点です、そのように 出して頂ける方がありがたいですとのことで、
特に私の出し方に問題があるわけではなかった。
業者さんは本当はみんなにそうやって出して欲しいけれどなかなか徹底しなくて、 自分たちがひとつひとつラベルをはがして、 洗って、潰している。
もっと やり方を宣伝していかなくてはと言っていた。
私が何か変な出し方をしているわけではなかったようで安心した。




その業者の責任者さんは名前を名乗って今から自分が取りに行くと言い出したので、
冗談じゃないこの年末の忙しい時に私一人のために 忙しい責任者さんがわざわざ時間を割くのはやめてくださいと慌てて断った。 なんで私がクレーマーになった気分だ。
業者の責任者さんは
いいえ、自分の仕事なので!!
と頑なに取りに来ると言っていたが、
わたしは本気で断った。


すると責任者さんは 明日他のゴミと一緒に回収させて頂きますと
新しい 提案をしてくれた。
もちろんペットボトルの日ではないけれど 作業員に申し伝えて一緒に回収させて頂きますとのことで 助かった。
さらにまた2週間待つのはちょっと憂鬱だったので本当に助かった。

今回のことを人に話すといろんな反応があって面白かった。


一番興味深かったのは岡さんだ。

岡さんは 私のことをクレーマーだと言って、
みんなと同じように ラベルを取らず洗わずキャップも取らず潰さず出せばいいのに、とあっさり言った。

本当に私と考えが合わないなと思った。


今回の事は私が悪かったのだろうか?
いや、 何も大阪で推奨しているやり方に従わないで出しているほうに 多数だからといって合わせる必要もないはずだ。




本来私はひとつも悪いことをしていないはずなのに
みんなと同じことができない自分が いけないような
なんだかものすごく罪悪感が残っていて
何もかも私が悪かったんだと何の理由もなく思ってしまう。

なんだかいろんな人に迷惑をかけてしまった気がする。


こんなに明らかに私に非はないのに、 そう思ってしまうところが
今回のゴミの件だけではないと思った。

私の人生そのものだと思った。